HPH(健康増進活動拠点病院)とSDH(健康の社会的決定要因)の学習会開催
2019/02/04
12月31日、京都民医連薬剤部主催で「民医連薬局におけるHPH・SDHの取り組みについて」の学習会を行いました。30名の参加で、(一社)大阪ファルマプラン廣田憲威理事長の講義とグループ討議を行いました。薬局における健康増進活動のイメージが湧く、有意義な学習会となりました。
HPH(健康増進活動拠点病院)は、ヘルスプロモーションを実践するためにWHO(世界保健機関)が1988年に開始した国際的な病院とヘルスサービスのネットワークです。2018年現在、ヨーロッパを中心に世界で約700施設が加盟しています。HPHは、患者さまの治療や看護だけでなく、患者さまと地域住民の皆さま、病院・薬局などの医療機関で働く職員の健康づくりも重視して取り組むことが特徴です。
SDHとは、健康の社会的決定要因のことです。「健康」は、遺伝子や生活習慣など生物学的要因だけで決まるわけではありません。下図のような多くの要因が関与しています。その一つが「社会的要因」で、個人の所得や家族状況、友人・知人とのつながり(社会的ネットワーク)などの「個人の社会・経済要因」と、国の政策や職場・コミュニティーでの人のつながりの豊かさ(ソーシャル・キャピタル)を含む「環境としての社会要因」があります。これらをひっくるめて「健康の社会的決定要因」(SDH)と呼びます。