民医連医療の紹介その2 副作用モニター情報 500回 

民医連医療の紹介その2 副作用モニター情報 500回 

2018/08/29

 民医連が発行している民医連新聞連載中の「副作用モニター情報」は、掲載500回を迎えました。8月6日号の民医連新聞より抜粋して紹介します。

 医療現場での副作用モニターのとりくみは1977年から行われ41年の歴史があります。本紙掲載は1992年10月から26年間が経過しました。副作用報告のデータベースとしては、2003年~17年の15年間で3万8000件、55病院・診療所、130薬局から、毎年およそ2000件の報告が寄せられています。特に重篤度の高い報告が全体の4分の1を占めており、60歳以上の高齢者の副作用報告が8割を占めています。
■民間の医療機関では最大
 第1のポイントは、年間2000件以上の報告が寄せられる民間では最大規模のとりくみであることです。民医連の医療機関から厚生労働省への副作用報告もすすめています。
 第2のポイントは、集積された副作用モニターを「民医連新聞」や全日本民医連ホームページを通して情報発信をしていることです。国・製薬企業の情報ではなく、医療機関から情報を発信することは、利益相反に左右されず、集積された情報をもとに迅速な警鐘的事例を発信することにつながります。
 なによりもこの情報は、多くの医療関係者・国民からもアクセスが可能なことから、国・製薬企業の副作用情報と比較して、より活用しやすいという特徴があります。
 第3のポイントは、私たちの発信した情報が活用されていることです。副作用モニター情報(458)「抗菌薬レボフロキサシンによるアキレス腱断裂」(2016年5月23日付掲載)の記事では、民医連外の医師からツイッターで「民医連の情報提供ページのわかりやすさに驚いた」など反響が寄せられました。副作用モニター情報(364)「フラベリック錠 音が半音下がって聞こえる副作用について」(2011年12月19日付)は音楽関係者の情報源となったことから、ネットメディアBuzzFeed newsから取材をうけ「音楽関係者は注意を」として、「半音下がって聞こえる」咳止めの副作用が報道されました。