薬局ウォッチその2 調剤①事前監査

薬局ウォッチその2 調剤①事前監査

2018/08/15

 処方箋による調剤は、まず処方内容のチェック、処方監査から始まります。処方内容は、前回処方と比べて変更はあるのか。新たに追加された薬の用量は適切か、相互作用はないか、腎機能低下による用量調節は必要かなど多岐にわたります。コンピーターの監査システムなども利用していますが、様々な情報やチェック項目の中からその処方箋の問題点を抽出できるかどうかは、その薬剤師の経験と力量によるところが多いです。疑義があれば、調剤を始める前に疑義紹介を行います。疑義紹介は、薬剤師職能の本質的な部分であるといってもいいと思います。
また患者さんからの聞き取りや前回記録から残薬の確認や一包化や日付記入など調剤方法の確認を行います。「薬カレンダーに貼ってほしい」「2つの科の薬を一緒に一包化してほしい」、「薬袋にマジックで大きく薬効を書いてほしい」などオーダーメイドというほどではありませんが、患者さんの要望にできるだけ添うように、個別対応が必要な患者さんには紙ベースの薬歴ファイルを作成し、だれが調剤しても同じようにできるよう工夫しています。