薬害根絶デー

薬害根絶デー

2016/09/08

薬害根絶デーをご存じでしょうか?
1999年8月24日に厚労省がHIV感染、サリドマイド、スモン等の薬害事件を反省し、薬害再発防止を決意する「誓いの碑」を厚労省合同庁舎前庭に建立しました。
その翌年からこの日を「薬害根絶デー」とし、薬害被害者の団体「薬被連」が国と交渉を行う場となり、
 また何度も繰り返される薬害を世論に強く訴え、薬害を風化させないことを訴える日ともなりました。

今年で薬害根絶デーは17回目を迎えます。

8月23日 東京にて
私は薬害根絶デー前夜集会から出席してきました。
今回の薬害根絶デーの主な内容は、2013年4月から定期接種化となった「HPVワクチンによる重篤な副反応について」でした。
8月23日,24日の2日間で勉強会や体験談を聞くことができました。
このワクチンによる副反応については、今年の7月から東京、名古屋、大阪、福岡の4地裁で提訴が始まっており、
前夜集会では原告の被害者女性や被害者の母親が自分たちの実体験を話してくださいました。

8月24日の薬害根絶デー当日も他県連の病院からHPVワクチンを接種した患者さんや、接種を行った医師へのアンケート結果を報告する等、HPVワクチンについて学べる機会となりました。
またその後、厚労省前に移動しリレートークと碑の前行動を行いました。リレートークでは厚労省の職員に向けた演説を行い、誓いの碑の前で厚労大臣に薬被連の代表の方が薬害についての意見書を提出されていました。
 
今回、薬害根絶デーに参加するまで、恥ずかしながらこういったイベントがあることを知りませんでした。
参加することで薬害についての知識を得られたことも大きな財産ですが、それ以上に、一度起こった薬害被害はその後何十年も被害者に影響を与え、それに対して被害者が毎年国に申し立てをすることが出来る大きな場があることを学べて良かったです。