医療・福祉宣言
すこやか薬局は、京都民医連初めての保険薬局として1995年6月1日に開局しました。
「非営利」「人権」貫く民医連医療を保険薬局の分野で実践することを目指しての開局でした。
この間私達は、患者さんとの対話と共同を重視し、調剤業務や在宅訪問活動、機関紙「すこやかだより」や健康教室などの啓蒙活動、そして医療と社会保障を守る運動に取り組んできました。
患者さんの悩みや辛さに共感しかつ薬の専門家として具体的な解決の道を探ること、そして「患者になる権利」と「患者としての権利」を守り発展させていくことが私たちの使命であると考えています。
- 薬歴管理と窓口での対話を通じて、個々の患者さんの薬の有効性と副作用のチェックを行い、適切で安全な薬物療法に力を注ぎます。
- 地域の医療機関・福祉施設とネットワークを組みながら、在宅医療・高齢者福祉に取り組みます。身近な医療相談・介護相談の窓口となります。
- 薬害を絶対許さない姿勢を貫き、再発防止と被害者救済運動に取り組みます。薬漬け医療に反対し、薬物療法の適正化を患者さんの立場から追求します。
- 患者さんと共に悩み行動する社会保障運動を実践し、住民運動の地域のよりどころを目指します。科学物質の安全性や環境問題などにも積極的に取り組み「町の科学者」としてその役割を果たします。
全日本民主医療機関連合会 (民医連)の紹介
戦後、医療に恵まれない人々の要求にこたえようと地域住民と医療従事者が手を携えて民主的な医療機関が各地につくられました。全日本民主医療機関連合会 (全日本民医連)はこれらの連合会として1953年に結成されました。以後、半世紀以上にわたって地域の人々に支えられ、身近な医療機関として活動しています。医療制度を改善する運動もすすめ、「いのちは平等である」との考えから、差額ベット料はいただいておりません。また、地域の要求から介護・福祉分野の活動も活発におこなっています。現在、民医連に加盟する事業所は、全国47都道府県に1700ヶ所を超え、約6万2千人の職員と医療生活協同組合や友の会会員約318万人の方々が、ともに保健・医療・福祉の総合的な活動、安心して住みつづけられるまちづくり運動をすすめています。